AIR Δ / Artist-in-residency Program vol.6
Key image of talk event “Remote sensation” and workshop “counter factuals” as a result of AIR Δ vol.6
JP /EN 14,15 July 2023
「リモートセンセーション」
会場:DOYANEN HOTELS BAKURO (大阪市西成区萩之茶屋2-8-12)
日時:2023年7月14日 19:00~20:30 入場無料、予約不要 (日英通訳有)
助成:大阪市
協力:C-index、Tokyo Arts and Space、一般社団法人アラヤシキ、NART (敬称略)
「カウンターファクチュアルズ・反実仮想」
会場:イチノジュウニのヨン (大阪市西成区山王1-12−4)
日時:2023年7月15日 14:00~17:00 1ドリンク制、予約制(先着12名) (日英通訳有)
予約先:info.tratravel@gmail.com宛に、①氏名と②題名に「ワークショップ」と記載の上、予約メールを送信してください。
(注2:ワークショップでは、PCもしくはダブレットを使用するので持参してください)
助成:大阪市
協力:C-index、Tokyo Arts and Space、一般社団法人アラヤシキ、NART (敬称略)
■イベント前のインタビュー(web media; PaperC):
池田昇太郎(以下SI):今回大阪でトークイベントとワークショップを実施しますが、そもそもタイラーさんは東京のTOKASでアーティストインレジデンスとして滞在されていました。TOKAS滞在中に、江戸時代に南蛮人(ヨーロッパ人)を描いた織部焼の燭台を2本組み合わせた「Candlestick Man」という作品を制作されましたね。 この作品の制作過程と、南蛮の歴史に興味を持ったきっかけを教えていただけますか。
タイラー・コバーン(以下TC):「Candlestick Man」は、西洋人が初めて日本に辿り着いた出来事に焦点を当てています。1543年、ポルトガル人2人を乗せた船が種子島に漂着しました。 これが日本のポルトガルやヨーロッパとの約1世紀にわたる貿易の始まりです。 この時期に他の欧州各国も日本への関心を示し始めました。
私は、当時の日本の芸術家や職人がどのようにヨーロッパ人を描いていたのかに興味を持ちました。彼らは、今も全国の博物館にある有名な屏風(南蛮屏風)から、火薬瓶、乗馬用の鞍、燭台まで、あらゆる場面に登場します。
それと私自身が、西洋的空想の中でとりわけ対象化される「日本」という国を訪れるいちヨーロッパ系の人間であるということも関係しているかもしれません。ヨーロッパ人が日本人視点から描かれ、オブジェ/対象化されるにまで至った歴史的瞬間に惹かれています。
TOKASでのレジデンス中に、それら2つの燭台を手に入れ、それを用いて少人数の観客向けのパフォーマンス作品を制作しました。私が英語で、俳優の長沼航が日本語で上演します。 2023年7月2日から8月5日までTOKAS本郷で開催されるので、ぜひこちらからご予約ください。
SI: それから、今回大阪で開催されるワークショップ「Counterfactuals(カウンターファクチュアルズ)/反実仮想」について少し説明してもらえますか?
TC: 「Counterfactuals(カウンターファクチュアルズ) 」とは、歴史が辿ることのなかったある別のルートについて推測する思考実験です。 この方法は、ジョン・スチュアート・ミルの言う「確定した意見の深い眠り」*を打ち破り、過去と現在を理解する別の方法を開くことができると信じており、この思考実験をアートの手法として用いたいと考え、2020年からアートの領域でゲーム形式のワークショップを開催しています。 これらのセッションでは、参加者が関心を持つカウンターファクチュアルズ/反実仮想のシナリオを紹介し、小グループに分かれて協力しながら共にシナリオを構成していきます。 シナリオは、ワークショップが開催される場所や地域に特化した場合もあります。例えば、ニューヨークでのワークショップでは、市内の戦後の公営住宅に関する異なる歴史を作り上げました。
SI: タイラーさんの作品ではテキストが一定の位置を占めますが、作品内のライティングやストーリーテリングの関係、そしてそれらがあなたの多様な実践にどのような関わりを持っているか教えていただけますか?
TC: ライティングは、プロジェクトによって異なる形で作品に取り入れています。
「Candlestick Man」のように、パフォーマンスのために台本が書かれることもあります。 「Counterfactuals」の場合、ワークショップを振り返り、私の手法を読者と共有するためにエッセイを発表しました。
展覧会向けに制作されたアート作品だけでは必ずしも情報を十分に伝えることが出来ないので、別の方法も駆使しながらリサーチを紹介することを試みています。
*「人は疑わしいと思わなくなったことがらについては、考えるのをやめたがる。それが人間のどうしようもない性向であり、人間のあやまちの半分はそれが原因だ。『確定した意見は深い眠りにつく』とは、現代のある作家の言葉だが、まさに至言である」(ジョン・スチュアート・ミル『自由論』光文社古典新訳文庫2012 p.106.)
AIRΔ vol.6 Tyler Coburn Talk event: “Remote sensation” Workshop: “Counterfactuals”
Tyler Coburn is an American visual artist and writer based in New York City. Using a variety of media, he explores such subjects as botany, law, ergonomics, and the collecting practices of museums. Coburn’s work has been exhibited internationally, including at Centre Pompidou (Paris), Para Site (Hong Kong), and Hayward Gallery (London). In AIRΔ vol.6, for his short research artist in residence, Coburn held a talk at DOYANEN HOTELS BAKURO (Nishinari-ku, Osaka City) on July 14th and a workshop at ICHINOJUNI NO YON (Nishinari-ku, Osaka City) the following day. In the talk, Coburn surveyed his past work and current research into Namban art in Japan, demonstrating a method of approaching history through multiple senses. The gaming-style workshop, entitled “Counterfactuals,” invited participants to imagine alternate paths that past events could have taken. It was an opportunity to dynamically engage the historical record and ask critical questions about what other presents and futures could be possible.
■Talk event “Remote sensation”
Venue: DOYANEN HOTELS BAKURO (2-8-12, Hagi no Chaya, Nishinari-ku, Osaka)
Date and time: July 14, 2023 19:00 – 20:30 Admission is free, no reservation required (Japanese/English translation available)
■Workshop “Counterfactuals”
Venue: Ichinojuni no Yon (1-12-4 Sanno, Nishinari-ku, Osaka City)
Date: July 15, 2023 14:00 – 17:00, 1 drink required, reservations required (first 12 people) (Japanese-English interpretation available) (Note: The end time may be extended by up to one hour.)
Organized by TRA-TRAVEL Co-organized by DOYANEN HOTELS
Supported by: Osaka City Cooperation: C-index, Tokyo Arts and Space, General Incorporated Association Arayashiki, NART
Translator: Shotaro Ikeda
AIR Δ / Artist-in-residency Program vol.5
Key image of talk event “Re: museum – Collections Seen from a Postcolonial Perspective” as a result of AIR Δ vol.5
JP /EN 3 June 2023
(大阪市西成区萩之茶屋2-8-12)
□日時: 2023年6月3日 16:00~18:00
□入場無料、予約不要
ロンドンとストックホルムを拠点とするポルトガル出身ビジュアルアーティスト/ライター。ストックホルム王立美術大学ではビデオアートを学び、2011年英国ゴールドスミスカレッジで修士課程を修了。世界中のさまざまな⺠族博物館を調査し、ポストコロニアリズム、記憶、アイデンティティについて問うリサーチプロジェクト「The People’s Collection」を行う。
■イベント前のインタビュー(web media; PaperC):
Qenji Yoshida(以下QY): アナさんはこれまで様々な地域で活動をされています。 その中でも世界各地の博物館などで「The People’s Collection」というプロジェクトを行われており、今回の日本滞在でも実施されていますが、本プロジェクトの概要を教えてもらえますか?
Ana Mendes(以下AM):「The People’s Collection」は、コロニアルな経験を持つ国の出身者が、民族学博物館のコレクションを見学しながら、自分たちのアイデンティティについて考える参加型アートプロジェクトです。 コロニアリズムとは、ある国が他の国を侵略し、その国の言語や文化などを支配しようとする運動だと私は理解しています。ただ、実際には多くの国が植民支配を行った経験や同時に植民地化される経験を持っています。 本プロジェクトは、参加者のアイデンティティに焦点をあてており、博物館を訪れることが、祖先を含む自身のアイデンティティを認識することに繋がると考えています。
QY:このプロジェクトは、ヨーロッパやアジアなど、異なる文化圏で実施されていますが、プロジェクトの成果や受け止め方は文化圏で異なりますか?
AM:前提として、2014年にアフリカで開催されたビエンナーレのコミッションワークとして本プロジェクトは始まっています。西洋の民族学博物館が展示物の本国送還という問題に直面する瞬間や、その後に何が起こるかを捉えることを、そこでは考えていました。 受け取られ方の違いですが、まず欧米諸国で全体的に言えることは、美術館はトレンドを追うため、どこも似たようなものになりがちです。ただそこに来る人は異なります。参加者の反応だけでなく、美術館のスタッフ(ガードマンなど)も変わりますし、ロンドン、パリ、ニューヨークのような多文化都市では、複数のルーツを持つ方が多く、このプロジェクトをある種の遊びと捉え、興味を示される方が多いです。 アジアでは、歴史的な理由から状況が異なります。植民地化の波(中国、日本、ロシア、ヨーロッパ)があり、また自主的な西洋化・近代化の動きもありました。また、台湾や日本の先住民の存在も忘れてはなりません。アニミズム、神道、仏教など、この地域の伝統も関わるため、アジアでは植民地主義という概念やその周辺概念は西洋とは異なるものであると感じています。
QY:それを聞くと日本に住む者として、アナさんのプロジェクトが日本内外の歴史やその複雑さをどのように写すのか、そこからどんな発見ができるのか、とても興味深いです。逆に地域や文化圏を越えた共通の傾向のようなものはありましたか?
AM:アーティストが作品を作るとき、そのすべての結果を想定することはできません。私は、コロニアルな背景を持つ人々のアイデンティティを考えて「The People’s Collection」を制作しましたが、その逆、つまり地域に住む方々も自分のアイデンティティや歴史を見直すことができると想像しています。アイデンティティとは「構築されるプロセス」自体であると私は捉えており、それゆえ私たちは皆自分自身を理解しようと試み続けているんだと思います。
Artist talk “Re: museum – Collections Seen from a Postcolonial Perspective”
AIR Δ / Artist-in-residency Program vol.4
Key image of exhibition “MIND WANDERING” as a result of AIR Δ vol.4
JP /EN 9 – 18 December 2022
English follows Japanese
場所:FIGYA 〒554-0013 大阪府大阪市此花区梅香1丁目18−19
入場無料
両作家は滞在制作において、大阪におけるタイ人労働者の「言語 / 食 / 文化」に対する『日本への現地化』についてインタビューを行いリサーチを進めてきました。彼らのリサーチが浮かび上がらせたイサーン/大阪の共通点から制作された作品は、いずれも私たちに彼らの住むタイ北東部のイサーン地方の匂いを想起させます。
本展覧会『MIND WANDERING』は、タイ仏教僧の法句を元とする「出るか入るか、このまま続けるか、あるいは立ち止まり、耳を澄ませるか」という言葉を支柱にしています。彼らは、この言葉から移民労働者とつながる手がかりを得るだけでなく、不安の中で迷う私たちの心を映す言葉でもあり、また目の前にある外界と内なる世界をつなぐ言葉だと語ります。この言葉に呼応するように、「国が違えども何かが繋がっている」と語りかけてくる本展覧会は、私たちに今ここの関係性だけでなく、未来の道標を指し示しているのかもしれません。
ー 次にどこへ進むべきだろう ー
助成:大阪市、BANGKOK ART AND CULTURE CENTER
協力:Adisak phupa、Duangpohn p-pimai、Jun、MAHASARAKHAM MID-FIELD ARTSPACE、Penwadee Nphaket Manont、Waan、片岡拓海、山本雅史
12/9 17:00~19:00「オープニングパーティー」
(作家が日本の食材で、タイ料理を調理しますので、家に余った食材持ち寄りください。)
Sittikorn Khawsa-Ad(シッティコーン・コーサ・アド)
1986年タイ生まれ、タイの東北地方在住。シラパコーン大学絵画修士号(彫刻)取得。
特に関心を寄せるテーマは、社会経済システムに隠れた政治的な計略、労働、地元イサーンのイズム。地域を訪問・調査することから制作を行う。主な展覧会に「the end is now, now is here: The Exploration of Drawing」(SAC Gallery、バンコク、2021)、「de-CONSCIENTIZATION」(Art Centre, Silpakorn University、バンコク、2022)
1990年、タイ生まれ。マハサラカム大学美術学士号(彫刻)取得。
2015年以降、バンコクで制作を開始。関心を寄せるテーマは、寛大さ、搾取、模倣、そして生存と環境への適応。主な展覧会に「Painnale Art Festival」(チェンマイ、2018)、「 de-CONSCIENTIZATION」(Art Centre, Silpakorn University、バンコク、2022)
Venue: FIGYA, Osaka
*opening party from 5pm on 9 Dec
artist talk (TRA-TRA-TALK vol.3) from 7pm-8:30pm on 9 Dec
*6:30pm on 10 Dec Masafumi Yamamoto’s live performance
Cooperation: Adisak phupa、Duangpohn p-pimai、Jun、MAHASARAKHAM MID-FIELD ARTSPACE、Penwadee Nphaket Manont、Waan、Takumi Kataoka、Masafumi Yamamoto
Organized by TRA-TRAVEL and FIGYA
During their residency, the two artists conducted interviews and research on Thai workers in Osaka and their adaptation to Japan in terms of ‘language, food and culture’. The works intertwine commonalities between Issan and Osaka.
The exhibition MIND WANDERING is based on a Thai Buddhist dharma phrase: ‘Whether to exit or to enter”.
The artists say that these words not only provide clues to connect with migrant workers, but also mirror our own minds, lost in anxiety, and connect the outer world in front of us with the inner world. As if in response to these words, this exhibition, which explores in-betweenness, may be pointing us not only to our relationship with the here and now, but also to a signpost for the future: Which direction should we move on next?
AIR Δ / Artist-in-residency Program vol.3
Key image of theater event “Community / of Thai / of Post-corona” as a result of AIR Δ vol.3
JP /EN 16 October 2022
English follows Japanese
本企画では、プラパット・ジワランサン(監督/アーティスト)の来日に合わせて、新旧の現代タイアーティストの映像4作品をオムニバス上映いたします。
アートにおける映像作品には、『映画でありアートでもある両義的な作品』が多く存在します。
そのような表現はタイにおいても顕著にみられ、映画監督が美術館やギャラリーで作品を発表しています。
会場であるシアターセブンの母体となる第七藝術劇場は、映画理論家のリッチョット・カニュードが1911年に著した『第7芸術宣言』(映画を、音楽、詩、舞踊、建築、彫刻、絵を総合する7番目の芸術と称した)に由来する名が冠せられた劇場です。
その劇場にて、映画/アートという線引きなく、あらためて素朴に映像芸術を鑑賞する機会をもちたいと思います。
生/性、死、労働、移民、孤独をテーマにする本映像作品は、タイ固有の文化背景を照射しながらも、広く現代社会の普遍的な問題に接続されています。
そして本企画のキュレーターが、ポスト・コロナ時代に投げかけた「新たなコミュニティの意味」に耳を傾け、私たち自身を取り巻く「コミュニティ」について再度想像する一助になればと願います。
コロナパンデミックは、ある面で私たちがコミュニティの一部であることを気づかせ、 また他者に触れ/触れられることを欲する自己を発見させてくれる機会でありました。 反面、コミュニティの中にいることも、また不安を生みます。「一人でいること」と「コミュニティの中にいること」の二極は、日常生活における能動的な選択になってしまいました。
本企画では、この「コミュニティ」という言葉を自由に解釈し、タイの現代アート作品を、“巨匠(アラヤー・ラートチャムルーンスック)” “中堅(プラパット・ジワランサン)” “新人(ジャンジラ・シリプニョット)”という世代に分けて紹介したいと思います。
死、生/性、移動や孤独などむしろ正反対の視点から「コミュニティ」という概念をそれぞれの作家は扱っています。
ポスト・コロナ時代に、私たちは「コミュニティ」という言葉を全く違った意味で捉えはじめるのでしょう。
グライウート・チュルポンサトーン/Graiwoot Chulphongsathorn (キュレーター)
【注意】本企画で上映する《クラス》は、死体が映り込む映像作品であり、12歳以下のお子様が視聴する際、保護者の助言や指導が必要となります。了承のうえご入場ください
上映作品
『クラス』(2005/タイ/カラー/16分/ステレオ/PG-12作品)
『月の裏切り』(2012/タイ/カラー/12分/ステレオ)
『プロイ』(2020/タイ/カラー/51分/ステレオ)
『無常の海に浮かぶ』(2021/タイ/カラー/11分/ステレオ)
★各回、上映後リモートトーク予定
<登壇予定>
プラパット・ジワランサンさん(『プロイ』監督/アーティスト)
グライウート・チュルポンサトーンさん(キュレーター)
※オンラインでの出演。スクリーンに映写します
AIR Δ / Artist-in-residency Program vol.2
Key image of exhibition “More Than Human” as a result of AIR Δ vol.2
JP /EN 25 November- 11 December 2022
English follows Japanese
(12月3日14時より アーティストトーク/ギャラリーツアー)
アカイは滞在制作において、金継や金襴、藍染など日本の手工芸を技術的に学ぶだけでなく、それらの手法の再解釈を試みました。その独自に解釈した技法には、作家がこれまで会得してきた古今東西の技術がさらに織りこまれ、視覚的にも技術的にも新たな視点を私たちに提案します。
協力:おおさか創造千島財団
会場:千鳥文化
主催:TRA-TRAVEL
During her residency, Acay not only studied Japanese handicrafts such as kintsugi, kinran (gold brocade) and indigo dyeing, but also attempted to reinterpret these techniques on her own. The artist’s unique interpretation of these techniques is further interwoven with the ancient and modern techniques she has acquired over the years, offering us new perspectives both visually and technically.
Cooperation: Chishima Foundation for Creative Osaka
Venue: Chidori Bunka
Organised by TRA-TRAVEL
AIR Δ / Artist-in-residency Program vol.1
Key image of exhibition “Home Sweet Home” as a result of AIR Δ vol.1
JP /EN 23 October- 14 November 2021
English follows Japanese
サッタポンは日常生活や日々の経験をインスピレーションにパフォーマンス、写真、ビデオ、インスタレーションなどのメディアで作品制作を行ってきました。しかし、これまで”芸術”のために大量に資源が消費されてきた結果、「芸術作品のはかなさ・脆さ」を現在はテーマとしており、同時に「(タイにおける)社会階層」を制作を通して考え続けています。
< AirΔ exhibition vol.1 「Home sweet home」Sareena Sattapon >
会場:Super Studio Kitakagaya(大阪府大阪市住之江区北加賀屋5丁目4−64)
会期:2021年10月23、24、30、31日、11月6、7、13、14日(計8日間、土日のみ開催 ※11/13-14(記録映像のみ公開)
時間:12:00~18:00 ※会期中14:00よりパフォーマンスを行います(約20分間)。
入場:無料
ウェブサイト:https://ssk-chishima.info/event/open-studio-2021-autumn/
※マスクを着用してご来場ください
※37.5°以上の熱のある方、体調のすぐれない方は来場をお控えください
AIR Δ は、「ゲストアーティストの表現に共鳴する」を目的に、下記を三角関係で結びアーティストインレジデンス(AIR)を実現するプロジェクトです。本展は、大阪北加賀屋のSSKとの協働にて開催しています。
①レジデンスできる場所
②成果物を発表する場所
③レジデンスを行いたい海外アーティスト
https://ssk-chishima.info/whos_in/sareenasattapon/
主催:TRA-TRAVEL
共催&助成:一般財団法人おおさか創造千島財団
助成:大阪市助成事業
She has been creating works in various media such as performance, photography, video, and installation with inspiration from everyday life and daily experiences, and is currently working on “Fragility of Artwork” as a reflection on the consumption of tons of materials for the sake of “Art”, along with “social stratification in Thailand” as her current themes.
ART TRAVELER vol.2
ART TRAVELER vol.2 at Oto-Biluding, Osaka, Japan
JP 20 September 2019
会場:音ビル 2F / TRA-TRAVEL(最寄り駅:四ツ橋線 北加賀屋)
参加費:2000円(食事代・飲み物代込み/無くなり次第終了)
定員:なし (9/20 16:00までに予約要)
予約方法:
①下記メールにて氏名と人数と携帯番号などの連絡先記載、もしくは
②FBイベントページにて”参加”を選択してください)
Facebook::TRA.TRAVEL.ART
ドイツ在住の台湾人アーティスト/フィルムメイカー。
主にビデオエッセイの手法を用いるアート作品を制作。惑星規模の政治生態学の調査を元に、拡張映像表現に内在する政治と詩を探求しています。
近年の主な制作のキーワードとして“テクノアニミズム”、“カウンターマッピング”、“自然の脱植民地化”などが挙げられます。
本イベントの趣旨は、北加賀屋駅近くのスーパーへアーティストと参加者で一緒に①買い出しをし、②調理をし、③一緒に食事を共にしながら開かれたアーティストトークを行うというものです。
参加者は①、②、③のどの段階で参加いただいても、途中で退席いただいても大丈夫です。
トークでは、スー氏は最近の関心事やこれまでのプロジェクトについて話します。
その中でも、現在の彼女のリサーチにも通じる自然人類学者アナ・ツィンの『世界の終わりのキノコ』(原題:The Mushroom at the End of the World)を取り上げます。
本書は“松茸”の国際的研究を通じ、人間と自然環境の相互依存性、資本主義による自然破壊を描いたノンフィクション作品で、数多の賞を受賞した著名な本ですが未邦訳です。
「8世紀ごろに日本で発見された松茸は、広島の廃墟に最初に再び姿を現した生物の1つであり、人間が自然界で起こす混乱を糧に生きる生物」として人新世と呼ばれる現在を考えるひとつの示唆を与えてくれるものです。
また現在アメリカのオレゴンで松茸は多く収穫されており収穫後には卸業者に買われ選別されたのち巨大な市場のある日本へ輸出されています。
トークを通じ日本のスーパーで何気なく並べられた世界中から集まった食材たちが違ったものとして感じられるようになるかもしれません。
(*アーティストと一緒に調理する料理には松茸が入るわけではありません)
ART TRAVELER vol.1
© Wantanee Siripattananuntakul, ART TRAVELER vol.1 at Vislab, Osaka, Japan
JP 8 February 2019
タイ人アーティスト・ワンタニー・シリパッタナーナンタクーンは現在バンコクのシラパコーン大学の講師で、タイ国内外で制作発表を行う芸術家として活躍されています。
本トークショーでは2020年1月に京都芸術センターで行われる展覧会のため現在日本で制作される新作及び近年の人以外の動物を含む他者との協働制作や、タイのアートシーンについてお話を聞く機会となります。
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Wantanee Siripattananuntakul
1974年バンコク生まれバンコク在住。
シラパコーン大学にて学位(彫刻)を取得後、ブレーメン芸術大学にてジャン=フランソワ・ギトン 教授に師事。
2009年よりシラパコーン大学講師。社会、政治、経済、文化などへ批評的な視点を扱うメディア越境型の作風で知られ、第53回ヴェネチア・ビエンナーレ タイ館でタイ民族衣装を着た鼻の長い自身のミニチュアモデル作品《Wantanocchio》を発表。主な個展に「THE BROKEN LADDER」(Gallery VER、バンコク、2018)など。http://wantaneesiri.com/
https://bijutsutecho.com/magazine/insight/16922
参考:ARTSCAPEレビュー(高嶋慈)
https://artscape.jp/report/review/10142409_1735.html